すごいぞ!佐伯の造船
佐伯市内各所では「船」と書かれたポスターやのぼりを見ることができます。
これらに示されるように、佐伯市は「造船のまち」ともいわれ、造船を支える多くの職人や技術が結集しています。
佐伯市の造船業は、戦前から有力な地場工業の一つであったとされ木造船を手掛けてきましたが、戦後、昭和31年には鋼船建造を行う造船所が操業開始。日本の造船界の飛躍的な成長の波に乗って大型鋼船が次々に進水を迎えたとされています(文献「佐伯市史」)。
多くの職人によって培われた技と誇りは次代へ継承され、現在に至っています。
現在市内には、小型遊漁船から5万トン級の大型船舶まで建造する大・小多くの造船所が点在します。特に、佐伯港には、大型船舶を建造する3社の造船所と30近い関連企業が立地し、臨海工業地帯を形成しています。日々、千人を超す市民が船舶の建造に従事し、まちの産業・経済を支えています。
※造船関係の仕事に携わる人は、下表「輸送用機械器具製造業」に含まれるほか、船舶の設計、船舶家具の製造業など多岐にわたります。
佐伯市内の輸送用機械器具製造業の状況 事業所数(合計) | 事業所数(うち、従業員30人以上) | 従業者数 | 製造品出荷額等 |
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29社 | 7社 | 880人 | 3,293,717(万円) |
※工業統計調査(2020年調査)地域別統計表「輸送用機械器具製造業」より
主な造船会社 ※五十音順
・佐伯重工業株式会社(外部リンク)
(佐伯市鶴谷町2-5-37、電話0972-22-3331)
・本田重工業株式会社(外部リンク)
(佐伯市大字鶴望5026-1、電話0972-20-0111)
・株式会社三浦造船所(外部リンク)
(佐伯市大字鶴望4900、電話0972-22-2033)
進水式の様子(動画)
造船技術センターで技術習得
「大分地域造船技術センター」とは…
大分地域造船技術センターは、造船技能者の後継者育成のため、平成18年1月17日に設立された研修機関で、県と佐伯・臼杵の両市、日本中小型造船工業会の支援を受け運営を行っています。毎年、九州及び山口地区の造船所に勤務する若手造船マンが、研修センターで技能実習に励んでいます。
センターの概要
・開設時期 4月~6月対象者
・受講者 造船関係技能の初任者等20名程度
・研修内容 造船概論講習、溶接、組立及びクレーン操作実習等
・研修場所 大分地域造船技術センター((株)三浦造船所 野岡工場内)
・事務局 佐伯市、臼杵市
いざ出港!進水式
船の誕生を祝い、航海の無事を祈るため、市内の造船所では「進水式」が開催されています。
巨大な船が轟音とともに、水しぶきを上げてゆっくりと海に進水していく様子は、壮大で感動もの。進水式の情報は佐伯市観光協会ホームページに掲載されています。
※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、一般見学できない場合があります。
佐伯市観光大百科【進水式情報】(佐伯市観光協会ホームページ)(外部リンク)
進水式に関する問い合わせ
佐伯市観光案内所(電話 0972-23-3400)
進水式の様子の動画
↑提供:商船三井近海株式会社様(2020.9.29進水式)
本田重工業株式会社様
↑提供:株式会社三浦造船様(2020.07.29「砕氷観光船 ガリンコ号Ⅲ」進水式)
↑提供:佐伯重工業様(2017.1.19「ばら積み貨物船」進水式)