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佐伯市公設水産地方卸売市場のあり方検討委員会の検討結果について

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検討委員会設置の経緯

佐伯市は大分県で最も水産業が盛んであり、県下の7割近い生産量を占めています。リアス海岸の複雑な地形と森や川からの豊富な栄養塩に恵まれた漁場では、多彩な天然魚介類が漁獲されており、水揚げされる魚種は350種以上といわれています。漁法も多岐にわたり、まき網、定置網、底曳網、船曳網、はえ縄、潜水漁業など、地域ごとに特色ある漁業が営まれています。

佐伯市公設水産地方卸売市場(以下、「市場」という。)は、こうした佐伯市の水産業を支える基盤であり、市内には葛港市場、鶴見市場の2市場があります。葛港市場は昭和51年、鶴見市場は昭和54年に開設し、いずれも開設後40年以上が経過していることから、施設の経年劣化による老朽化が進み、その対策が求められています。また、市場を取り巻く外部環境も変化が続いており、法制度の変化や消費者ニーズの変化、生産・流通構造の変化等への対応が求められています。

このような状況をふまえ、令和2年10月に「佐伯市公設水産地方卸売市場のあり方検討委員会」を設置し、全6回にわたり委員会を開催し、様々な視点から、今後の両市場のあり方を検討して参りました。



検討結果

 漁獲量の減少や漁業者・買受人の高齢化、市の財政上の制約など、厳しい状況の中、2つの公設市場を維持し続けることができるのか、難しい場合には、2つの市場の機能をいかに確保できるかが、主な論点となりました。

本市場の強みとして、鶴見市場はまき網の漁獲物を中心に、多種多様な魚種と豊富な品揃えがあり、全国の消費地に通じていること、葛港市場は市街地に近い消費地市場として、消費者・実需者のニーズに対応していることなどを確認しました。さらに、いずれの市場も、豊後水道のブランドや、“漁業のまち”のポテンシャルなど、観光に活かせる資源であるということをふまえ、双方の強みを活かしつつ、今後の市の発展を見据えて、双方の機能を維持していくべきであるとの結論に至りました。

これらをふまえた施設整備の方向性として、鶴見市場については、①鶴見市場の更新を優先的に検討すること、②市の財政上の制約をふまえ、補助事業の採択を前提に検討を進めること、③国の方針や補助事業の採択要件をふまえ、高度な衛生管理に対応できる市場とすること、葛港市場については、④佐伯市市街地グランドデザインに示された賑わいづくりとあわせて方向性を整理し、民間活力を取り入れた整備方針を固めていくことが提言されました。



今後のスケジュール

佐伯市公設水産地方卸売市場のあり方検討委員会からの報告書の内容を基に、市場関係者との議論を継続しながら、本市場のあり方について方針決定して参ります。



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