市長就任所信表明(令和7年第3回臨時会/令和7年5月9日)
私は、この度の市長選挙におきまして、市民の皆様から多くの力強い御支援を賜り、市政の重責を担うこととなりました。
お寄せいただきました信頼と期待にお応えするため、決意と情熱をもって、佐伯市の更なる発展に誠心誠意、全力を傾注する所存です。
今後の市政運営に当たり、私は三つの政策の柱を掲げました。
第一は、「教育と福祉の充実」です。
「いつも こどもが まんなか」という視点を忘れず、あらゆる世代一人一人の学びや暮らしを大切にしてまいります。
教育の充実につきましては、特に「佐伯をつなぐ人」を育てることが重要であると考えております。子どもたちが「明日も行きたい!」と思えるような学校づくりや教育環境の整備、教育に携わる方々への支援にも全力を尽くしてまいります。
また、福祉の充実につきましては、子どもに限らず、多様な世代が集える居場所づくりや、高齢者の移動支援体制の整備を進め、市民に寄り添った政策を実現してまいります。
加速する人口減少を見据え、希望する人が安心して子どもを産み育てられるまちづくりに努めてまいります。
第二は、「命を守る防災」です。
市民が防災に関心を持ち、積極的に関われるような活動を後押しし、女性防災士や子ども防災士の育成にも力を入れてまいります。命の大切さを市民の皆様と共有していきたいと考えております。
また、防災計画や訓練には、女性の視点を積極的に取り入れ、より実効性のある防災活動を目指します。
こうした取組を通じて、地域コミュニティの組織づくりにも寄与できるものと信じております。
さらに、災害時の支援だけでなく、「支援を受ける」という受援体制の確立にも取り組んでまいります。
第三は、「地場産業の育成と活性化」です。
地元産業の振興を優先し、誰もがこのまちで起業できるような支援を行うとともに、このまちへの移住も積極的に後押ししてまいります。
加えて、地産地消の取組や、ふるさと納税の増額にも努めてまいります。
これら三つの柱につきましては、これまで以上に女性の声やアイデアを取り入れ、丁寧な対話を重ねながら、審議会や委員会、タウンミーティングの充実を図ってまいります。
また、誰もが挑戦できるまちづくりに向けて、その環境整備と支援に取り組んでまいります。
今後、議員の皆様には、施策について随時、御説明申し上げてまいります。一方で、地域の課題や市民の声、施策の在り方などにつきましては、議員の皆様から御指導・御助言を頂戴できればと存じます。
市政運営に当たり、議員の皆様、そして市民の皆様の深い御理解と御協力を心からお願い申し上げ、所信表明とさせていただきます。