私にとって初めてとなる議会が閉会いたしました。代表質問、一般質問を通じて、私の政治姿勢やこれからの市政運営方針について、多くのご質問をいただきました。市民の皆様にも、改めて私の考えを共有させていただきたいと思います。
私は、「いつも こどもが まんなか」という政治姿勢を市政の根幹に据えています。40年間、教育や福祉の現場で多くの皆様と手をつないできました。その中で、子どもも大人も、誰もが生きづらさや困難を抱える現代社会において、市民の皆様の暮らしの土壌を豊かにすることの重要性を痛感しています。
佐伯の子どもたちが地域の人々の温かさに包まれ、健やかに育ち、大人が生きがいと幸福感を持って暮らせるまちを目指します。
また、「対決より対話、競争より協力」を私の政治姿勢のもう一つの柱としています。市民の皆様一人ひとりの様々なご意見を丁寧に伺い、まずは理解することから始めたいと考えています。そして、お互いを尊重し、連携し、協力することの大切さを市民の皆様と共に育みながら、「笑顔あふれる佐伯市」、「明るく元気な魅力あふれる佐伯市」を次世代を担う子どもたちへバトンタッチしていきます。
市政の基本的な方向性としては、以下の3点を掲げ、市民の皆様と共に未来を切り拓いていきます。
1.誰もが「挑戦できる」まちづくり
急速な人口減少・少子高齢化という大きな課題に対し、人口規模が縮小しても地域経済が維持され、安全・安心な社会を構築することを目指します。特に、性別や世代に関わらず誰もが挑戦し活躍できる可能性と選択肢を提供し、「若者や女性に選ばれるまち」となるよう重点的に支援していきます。
2.誰もが「お互いを尊重する」まちづくり(市民の声を丁寧に聴くまちづくり)
市民一人ひとりの思いや考えは違って当たり前という認識のもと、持続可能な佐伯市の実現のためには、市民がお互いを尊重し合うことが不可欠です。誰もが気軽に市政に声を届けられる環境を整備し、私自身も多くの市民の皆様の声に耳を傾ける機会を積極的に設けていきます。特に、若者や女性の皆様の声やアイデアをこれまで以上に市政に取り入れ、丁寧な対話を重ねながら、審議会や委員会、タウンミーティングを充実させていきます。
3.誰もが「つながる」まちづくり
人口減少・少子高齢化社会において、行政単独ですべての地域課題を解決することは困難です。市民、企業、団体、さらには他の自治体や企業との連携をこれまで以上に進め、「頑張っても一人(単独)でできないことは遠慮なくお願いすることができる」ような、「誰もがつながる」まちづくりを推進していきます。
これらの方向性のもと、特に「教育と福祉の充実」「命を守る防災」「地場産業の育成と活性化」の3つの重点施策に力を入れていきます。
佐伯市の未来を市民の皆様と共に創造するため、これからも対話を重ね、全力で市政運営に取り組んでいきます。引き続きのご理解とご協力をよろしくお願いいたします。