◆有害鳥獣被害を防ぐ「予防強化集落」の推進について
近年、イノシシやシカなどの有害鳥獣による農林産物への被害が、市内各地で増えています。
被害を少なくするためには、集落ぐるみで予防に取り組むことが大切です。
佐伯市では、有害鳥獣被害を防ぐため、**「予防強化集落」**の取り組みを進めています。
◆予防強化集落の制度について
予防強化集落とは、次のような集落を対象とした制度です。
〔予防強化集落の定義〕
(1) イノシシやシカなどによる農林産物の被害が大きい集落
(2) 被害を減らすため、防護柵の設置などの対策が必要な集落
この制度では、集落で話し合いを行い、見回りや環境整備、防護柵の設置など、できることから協力して取り組むことで、
被害の予防や軽減を目指します。
一人では難しい対策も、集落で協力することで効果が高まります。
◆成功体験の事例紹介
例1:環境整備でイノシシが来なくなった
集落ぐるみで地域の見回りを行い、鳥獣被害防止柵の修繕や、餌場を無くす取り組みを行った結果、集落内でイノシシを見かけることが少なくなりました。

防護柵が曲げられて、イノシシが侵入している。

落ちた柿がイノシシ等の餌場となっている。
例2:防護柵の設置で被害が減少
大分県鳥獣被害防止総合支援事業を活用し、防護柵の原材料支給を受けました。
住民が協力して防護柵を設置・管理したことで、農作物被害が減り、安心して農作業ができるようになりました。
例3:研修参加による知識の向上
鳥獣被害防止対策の研修などに参加し、イノシシやシカの生態、効果的な対策方法を学んでいます。
正しい知識を持つことで、より効果的な被害防止につながっています。
例4:そのほかの取り組み
草刈りや防護柵の点検日を決め、無理のない形で続けている集落もあります。
継続した取り組みが、被害予防の力になります。
◆予防強化集落の加入・相談について
予防強化集落への加入や、制度の内容についてのご相談は、お気軽にお問い合わせください。
集落みんなで力を合わせ、大切な農地と暮らしを守りましょう。
《問い合わせ》
佐伯市役所 林業課
【住所】佐伯市中村南町1番1号
【電話】0972-22-4214