皆さん、こんにちは。佐伯市長の冨髙国子です。
日ごとに春の訪れを感じる季節となりました。皆様におかれましては、日頃から市政に対し温かいご理解とご協力を賜り、心より感謝申し上げます。
さて、令和8年佐伯市議会3月定例会が開会いたしました。市長就任から間もなく一年。この間、私は多くの市民の皆様と直接お会いし、切実な声に触れてきました。佐伯市が持つ豊かな資源という「強み」を再確認すると同時に、少子高齢化や物価高騰、激甚化する災害への備えなど、私たちが直面する課題の重さを改めて身に染みて感じています。
今定例会において、私は市長として初めてとなる当初予算案を提案いたしました。一般会計の予算総額は455億円。この予算には、私が常に掲げている「誰もが『挑戦できる』『お互いを尊重する』『つながる』まちづくり」への強い想いを込めています。
「対話」から生まれた、真に必要な予算
予算編成にあたっては、「対決より対話」「競争より協力」の姿勢を大切にいたしました。厳しい財政状況や不透明な社会情勢の中でも、将来世代への投資と財政健全化を両立させるため、多様化する市民ニーズを精査し、真に必要な事業を積み上げています。
私が掲げる「三つの政策の柱」に基づき、以下の取組を重点的に進めていきます。
1.「教育と福祉の充実」
佐伯で安心して子どもを生み育てていただけるよう、独自の「さいき未来ギフト事業」を立ち上げ、国の給付に10万円を市独自で加算します。また、給食費の負担軽減や、旧児童館を活用した新たな居場所づくりなど、「いつも こどもが まんなか」の精神で、各施策を力強く推進します。
2.「命を守る防災」
橋齢70年を迎えた佐伯大橋の架け替え事業を本格始動させるほか、デジタル技術を活用したリアルタイムの避難所情報発信を導入します。また、女性や子どもの視点を防災に活かすため、「女性・こども防災士」の育成にも取り組み、地域全体の「共助」の力を高めます。
3.「地場産業の育成と活性化」
地場企業の魅力を子どもたちに伝える「ふるさと産業教育」や、園芸産地づくりへの支援を通じ、地域の稼ぐ力を育てます。さらに、歴史が薫る「城下町エリア」の歩行空間整備や佐伯城跡三の丸の整備に着手し、市民の皆様が誇りを持てる、活気あるまちづくりを進めます。
次の世代へ誇れる佐伯市へ
本市の財政は、人口減少に伴う交付税の減少懸念など、決して楽観できる状況ではありません。しかし、今必要な投資を惜しむことなく、かつ持続可能な運営を行うことが、次の世代に対する私たちの責任です。
この予算は、市民の皆様と行政が相互に理解を深め、共に歩んでいくための「明日への約束」です。定例会の会期中、議員の皆様との真摯な議論を通じ、この約束を確かなものにしていきます。
どうぞ、今後とも変わらぬご協力をお願い申し上げます。