2026年3月11日。東日本大震災の発生から15年という大きな節目を迎えました。
その年、私は石巻市で炊き出しなどの復興支援活動に参加させていただきました。目の当たりにした光景、そして被災された方々の計り知れない悲しみと、それでも前を向こうとする強さは、今も私の心に深く刻まれています。
あの経験こそが、私の政治姿勢である「命を守る防災」、そして「対話と協力」の原点です。
15年という歳月は、子どもが大人へと成長するほどの長い時間です。被災地では復興が進み、新しい街並みが生まれましたが、失われた命や心の傷が癒えることはありません。
佐伯市長として、この日を「過去の出来事」としてではなく、「これからの未来を守るための誓い」の日としたいと考えています。
佐伯市においても、南海トラフ巨大地震などの脅威は常に隣り合わせです。15年前の教訓を、私たちは具体的な「行動」に変えていかなければなりません。
被災地で私が見たのは、隣近所が支え合う姿でした。来年度の当初予算案に盛り込んだ「女性・こども防災士」の育成は、まさに地域コミュニティのつながりを強め、誰も取り残さない避難体制を築くための挑戦です。
また、佐伯大橋の架け替えをはじめとする老朽化対策は、一刻の猶予もありません。市民の皆様の命を預かる責任の重さを、今日という日に改めて噛み締めています。
震災時、子どもたちの笑顔がどれほど大人の支えになったか。未来を担う子どもたちが、災害時でも自分の命を守り、そして周囲を励ませるような、優しく強い街でありたいと願っています。
15年前、石巻の炊き出しで手渡した、たった一杯の「ごまだしうどん」が、少しでも誰かの心を温められただろうか。その問いを常に胸に置きながら、私はこれからも市民の皆様に寄り添う市政を続けていきます。
震災で犠牲になられた方々に深く哀悼の意を表するとともに、被災された全ての皆様が、心穏やかにこの日を過ごせますよう心よりお祈り申し上げます。